『ラブオールプレー 風の生まれる場所』

(P[こ]4-2)ラブオールプレー 風の生まれる場所 (ポプラ文庫ピュアフル)
小瀬木 麻美
4591128881


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読了。

欲張りな天才バドミントンプレイヤーの少年が、様々な出会いと絆によって成長していく姿を描く、青春小説。『ラブオールプレー』の姉妹編。


遊佐賢人は中学バドミントン界では負け知らずの天才プレイヤー。三年になり、全国の強豪校からいくつも誘いを受けていた賢人だが、校内に貼られていた横浜湊高校ポスターの美少女に一目ぼれしてしまった。バドミントン部も全国レベルでは落ちるが県内では屈指だと調べをつけた賢人は、すぐさま入学を決断。元五輪選手でいまは実業団の指導者をしている父親を説得し見学に赴いた横浜湊での、バドミントン部監督の人柄やチームメイトの雰囲気は好ましいもので、とくに同じ中三ですでに進学を決めていた横川との出会いは鮮烈だった。自分はこのチームを強くする、強くできる。思いを強くする賢人は、さらにポスターの美少女が特進コースの首席である事を知り、自分も特進コースに入ろうと決意する。



やー、面白かったですwww

主役は、前作の主人公水嶋亮の先輩だった遊佐賢人。

イケメンで俺様な天才プレイヤー。天才であるがゆえの孤独を感じつつもそれを誇りとし、自分の才能と容貌をあらゆる面で利用するのが当たり前なちゃっかり屋でもあった、欲張りな少年の青春小説です。

無欲の大器と評されるニュートラルな亮くんが主役の前作はオーソドックスな雰囲気で、児童文学といってもいいような趣のお話でしたが、今回は主役のアクの強さもあり、脇役のキャラクターも前作を踏まえて大分立ってきてて、幾分ラノベ寄りな感じになっています。

なにしろ、冒頭から主人公は女の子目当てで志望校を決めてますからねえwww

しかも、アタックしまくりな主役に対し、マドンナの冷たいこと。
なのに諦めずにいつまでも思いつづける主役、冷たくされたのが新鮮だったのか。

そういえば、ダブルスのパートナーとなる横川くんにも、出会いで突き放されて、おやっ、と興味を持ったもよう。

俺様はすげなくされると燃えるのですねw

マドンナの仕打ちにへこんで八つ当たりする姿がたいへんに可笑しく、周囲の迷惑するようすも気の毒でほほえましく(←鬼)、いかにもわがままな天才お坊ちゃまキャラぶりが笑えてしかたがありませんでした。

賢人と愉快な仲間たちのあいだに育まれていく絆と、大学のバドミントンのシーズンがめりはりになって、ストーリーは進みます。

高校入学前から大学三年になるまでの期間を一冊で描いているので、若干駆け足気味で、バドミントンの競技的な醍醐味は薄れてますが、遊佐賢人の物語としてはたいへん楽しめました。

いや、これで大学生なのって思うほど、さわやかお馬鹿な青春ですwww

クールビューティーのマドンナ里佳さんと、いつも賢人をフォローさせられてる冷静な横川くんとのやりとりが楽しい。

大学進学によって前作よりも世界が広がってますが、メインは横浜湊の絆でしょうか。

どんどん成長して大きなライバルとなっていく亮くんの姿が読めるのもうれしいことでした。

個人的には、横浜湊のバドミントン部監督である、“食えない”海老原先生にもっと出演して欲しかったかな。

ちょうどタイミングよく、シリーズの続刊が五月に発売される模様です。
今度の主役はだれかしらと、いろいろ推測して待ってます。

(P[こ]4-3)ラブオールプレー 夢をつなぐ風になれ (ポプラ文庫ピュアフル)
小瀬木 麻美
4591134644

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