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『ラブオールプレー 夢をつなぐ風になれ』

(P[こ]4-3)ラブオールプレー 夢をつなぐ風になれ (ポプラ文庫ピュアフル)
小瀬木 麻美
4591134644


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読了。

バドミントンがつなぐ人との絆によって成長していく少年の姿を描く、青春小説。
『ラブオールプレー』シリーズの第三作。


旭川でバドミントンに打ち込んでいた中学生横川祐介は、父親がもたらしたトラブルから逃れるため、母親とともに北海道を去ることになった。民間団体の助けによって横浜に身を落ち着けることになった母子は、横浜湊高校のバドミントン部監督を紹介され、祐介は高校進学とバドミントンどちらも断念せずすむことになった。入学前から湊のバド部で練習を始めた祐介の目の前に、ある日、中学日本一のプレイヤー遊佐賢人が入学希望者としてあらわれた。一度試合がしたいと憧れていた遊佐の出現に、祐介は運命といってもいいような心の高ぶりを覚えていた。



バドミントンをメインに躍動する青春小説シリーズ。
第三作は、やっぱり横川くん視点のお話になりました。

遊佐くんメインの二作目で「旭川二中の横川」で名前が通った横川くんが、なぜ、どのようにして横浜にやってきたのか、というところから始まります。

それから横浜湊での、ダブルスのパートナーとなる遊佐賢人との出会いと飛躍の予感、後輩たちの入学に期待通りの快進撃と、これまでのストーリーの横川くん視点と、二作目の後の話である遊佐くんの復帰戦からが同時進行で描かれていきます。

横川くんが苦労してるんだろうなというのは想像していましたが、なんか三面記事ぽい原因で話の雰囲気にそぐわない気がしました。NPOとかの援助のおかげでなんとか地に足がついたかなーという。

横浜湊での話になってからは、ぐんぐんと引き込まれていきましたが。

遊佐くんと横川くんの関係が、今回の読みどころです。
横川くんは遊佐くんを前に自分の限界を知りますが、同時に遊佐くんとともに歩んでいくことに大きな可能性を発見します。
そして、そのことに魅力とやりがいを感じるのです。

それからは、横川祐介にとって遊佐賢人はなくてはならない存在となるわけですが。
遊佐くんにはシングルスというメインの活躍の場があるわけで。

横川くんは天才のパートナーであることへの自信と覚悟をいつも問われているような気持ちなのかもしれませんね。

ダブルスのパートナーの、プレイスタイルだけでなく性格に関する相性など。
横川くんと遊佐くんだけでなく、ツインズや亮くんと岬くんなどのほかのいろんなペアのさまざまな形が描きわけられているところが、面白かったです。

バドミントンをつづけることによって、人間関係がひろがっていき、いったん切れたかと思われていた絆がまた確かめられたりするのも、よかった。

それから。

二冊分の積み重ねのおかげでキャラクターの存在感がものすごく増していて、楽しいシーンがたくさんありました。

天才プレイヤー遊佐くんは、もともと天然面白キャラだなと思ってたけど、苦労人の横川くん視点で見るとさらにおぼっちゃま育ちで箱入り息子な感じが際立ちます。

後輩視点や本人視点ではわからない、遊佐くんの弱点がこれでもかとさらけ出されてて、もう、可笑しくてたまりませんでした。

それでもなお、魅力的だと読み手にもまわりにも感じさせてしまう遊佐くんのスター性はすばらしいw

遊佐くんは横川くんのエンジンであり、多分お荷物でもあるんだなー。フフフw

話はふたりが大学四年の時点で終わってます。
つづきがあるのか、ないのかはわかりませんが、つづきも読みたいような、これで終わってくれても満足であるような、な、とてもいい雰囲気の終わりかたでよかったです。

シリーズ開幕編はこちら。

ラブオールプレー (ポプラ文庫ピュアフル)
小瀬木 麻美
4591122689

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