『天冥の標 I メニー・メニー・シープ下』

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
4150309698


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読了。

植民惑星における社会闘争とその背景にある謎に迫る遠未来SFシリーズ。

複数人物視点による群像劇はどんどん加速していきます。

臨時総督府と市民の対立はついに武装闘争に発展。

大きな時代の波のうねりと、それに翻弄されつつも自らの意志で歩んでいこうとする人々と意志と、体制を維持しようとする人々の激突です。

これは個人の物語ではなく、社会の物語なのですねえ。

しかも、臨時総督府が隠ぺいしている謎がまた、スリリング。

とてもストーリー性豊かなドラマであると同時に、これはSFなんだー! と叫んでいるような設定が素敵です。

登場人物の一部が中途半端にキャラクターとして認識されてしまう描き方や、文章のリズムはあまり好みではないのですが、それを吹き飛ばしてしまうパワーに満ちあふれたお話でした。

なにより、ラストの鬼畜さに叫んだ。
「ちょ、おい」レベルじゃない、「なんじゃ、こりゃあ」くらいの衝撃でした。

これはこのままつづきを読めってことですよね。きっと、たぶん。

天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
4150309884

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