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『八百万の神に問う 2 夏』

八百万の神に問う2 - 夏 (C・NOVELSファンタジア)
多崎 礼
4125012601


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読了。

和風の異世界を舞台に、楽土の調和を護る音導師の活躍を描く、時代小説めいた人情ファンタジー。シリーズ第二巻。


ロクノ里の専属音導師となったイーオン。そのもとにゴノ里の長から依頼が届く。ロクノ里に荷を運んでくる歩荷の行方不明が相次いでいるというのだ。イーオンとともにゴノ里におりたシンは、自分と同じ出散渡人の血の混じった異境者のこどもたちがフィランスロ教会の教父ゲイルのもとに身を寄せている事を知る。ゲイル教父は音導師の修業をし、さきごろ音叉を手に入れたという。ゲイルの教会には一般信者の他に雰囲気の良くない出散渡人が出入りをしていた。



読み終えてずいぶん経ってしまいましたが、面白かったです。
これまでのシリーズの張りつめたようなシリアス展開とは異なり、ユーモア交じりの余裕ある筆運びで、一気に読んでしまいました。

それで満腹ーとなってしまったため、感想を書く必要が感じられなくなってしまったのが敗因←この記事を作ったの、昨年の九月でした。

つづきを手に入れてから書かなきゃと思いつつ何度か読み返しましたが、そのたびに満足して文章を書くまでに至りませんでした。おかげでなかなか続きが読めず、はい、わたしはお馬鹿です;

春の巻では若き音導師サヨが主役でした。
夏では、まだ子供なのに過酷な出来事のために死を望んでロクノ里まで流れてきてしまった少年シンの物語が語られます。

シンは、異教徒であり異国人である出散渡人の父親を持つ、異境者でした。
それは他人にも容姿ですぐに判ります。

天路の国は出散渡と戦争をして、どうやら敗けた模様です。
異教徒でもある出散渡人との感情的なかかわりはどうしても負の方向に傾きがちだということがわかります。

さらに、出散渡人の信ずるフィランスロ教の一派は、天路の国の楽土をかれらの教義の楽園と同一視していたりもする模様。

新たな出会いと喜びに、過去に受けた傷がもたらすシンの葛藤が、楽土に対するフィランスロ教の思惑とかさなり、物語はおおきなうねりとなり、最高点に達したとき、シン音導師のご登場と相成ります。

音導師は和を以て貴しと為す楽土の掟を体現する存在。
諍いの調停者でありますが、裁きを行うものではなく、わたしは最初弁護士のようなものかなと思いましたが、読んでみるともっと根源的に理想=調和を追求する存在なのかなと思えます。

この巻では、イーオンの、大酒くらう理由や過去に辛い思いを抱いていることがしだいにあきらかとなり、かなり興味をそそられました。

彼女の抱える傷も出散渡やフィランスロに関わりがあるものなのでしょうか。

ぐい、とひきよせられたところですが、どうやらこのつぎはゴノ里の防人トウロウに焦点が当たる模様。かれの噛みしめている赤錆の理由は、なんと……てところで次巻に続くです。

さあ、はやく続きを読もう。

ところで、今回おもしろいなあと思ったのはシン少年の特技(?)。
それと、素直になれないシンの憎まれ口と、それをいなして翻弄するイーオンとの会話が楽しかったです。

大きな猫さんはどうしてもこたつ猫でイメージしてしまうw

サヨの護衛についたミズハさんは天然不器用娘の典型でしたが、登場のたびに場を和ませてくれました。つづきでの大暴れ(苦笑)も期待です。

八百万の神に問う3 - 秋 (C・NOVELSファンタジア)
多崎 礼
412501275X

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