覆面作家企画6 後書き

覆面作家企画6、盛況のうちに終わりました。
テンプレートをお借りして、後書きをしたためたいと思います。


■作者名
ゆめのみなと

■サイト名&アドレス
夢の湊

■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス
B06 闇盗人 http://maskpjt.wp.xdomain.jp/block-6/b-block-6/b06/

■ジャンル
異世界ファンタジー

■あらすじ
由緒だけがある古い王国の姫君は、北からやってきた男が語る闇に包まれた国の話に魅せられる。

■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
http://frostymoon.blog45.fc2.com/blog-entry-2322.html

■推理をかわすための作戦は?
なにもないでーす。書き上げるので手いっぱいでした。

■作品のネタを思いついたきっかけは?
覆面作家企画の締め切りをしらせるリツイートから飛んだ先のページで「火」というお題を見た時に、なんとなく「失われた炎→竜→契約」というかんじのふわっとしたものが浮かんできました。
ここ数年、ずっと何にも思い浮かばず、何にも書けてなかったので、思いついた時に自分で驚き、うわっと思って鷲掴みし、一生懸命息を吹きかけネタを膨らませました。

■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。

ネタが降ってきた段階から冒頭の一文はあって、枠物語であることは決まってました。
ですが詳細が判んないしとりあえず竜の話を最後まで書かなければと、お姫さまの方は場面転換のたびに会話だけ入れる、ちょうどあまねさんの対談感想みたいなかんじでラストまで書き上げました。

書いてる途中でお姫さま解放(冒頭)=龍契約解除(落ち)が見えてきたので、ああ、そういう話だったんだ……と自分で納得しました。いつもの泥縄です。本能で構築してます。

時間もないので、字数がなかったらそれで終わりにしようかと思ってたんですが、見てみたらまだ半分弱余ってたので、そこから竜の話の推敲と並行して枠組みとしてのお姫さまの話に肉付けをしていきました。

苦労したのは、書きはじめたのが締め切り十日前だったのでとにかく時間がなかったこと。

そもそもわたしはすごい遅筆なのです。極端な場合、直近作としてあげた話などは書きはじめてから脱稿するのに十年以上かかってたりするのです。以前の企画用作でも三ヶ月はかかってたと思います。

なのに十日で脱稿しなくちゃならない、いつものペースで書いてたら絶対に間に合わない。
だからいつもいろいろと頭に浮かんでくる情景を無視して、話の骨だけを書きつづけました。

なんとかラストシーンまでたどり着いた時には安堵しました。そして書けた! てしばらく(←半日くらい)小躍りしてました。

それ、まだ骨だから、まだ最後まで書いただけで小説になってないから、ってあとで自分突っ込みしましたwww

もしかして、これが世間様で言うプロット書きてヤツだったのかも、と今にして思います。


■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
削ったのはないのですが、つねながら書いてる途中で膨らみはじめる設定を必死で抑えてました。
それとボリュームを抑えるために当初のイメージはすべて捨てました。

ちなみに、当初のイメージではお姫さまは三十代で、男は五十前でした。しかし、そんな年増の話にして説得力を持たせるにはかなり説明が必要だろうから、時間的にも力量的にも字数的にも無理だな! とやめました。

なので、全体像がわかったあとで、とりあえず話に必要な部分の装飾をなるべく設定に関わらない程度につけ加えました。
結果的に、若者のお話になってる気がしたので、話を落とすために姫さまにはロマンスに落ちていただきました。やっぱりいちばん簡単に納得できそうだったから。

そこからロマンス対象として男に魅力的になってもらう必要ができちゃったんで、かなり懸命に印象づけようと画策しましたが、なにしろ字数が……。

心残りだったのは、姫さまを同程度まで魅力的にする余裕がなかったことです。
そのせいで中途半端にハーレっぽい雰囲気になってしまいました。
なにか特技でもあればよかったんですが、少ない字数で表せて魅力になるようなものが思いつかなかった。

ちなみに年増だったら、古文書が読める人材としてヘッドハンティングされるオチにしようと思ってたんです。初期設定を消したので他に何かつけ加えたかったんですが……。でも下手に設定作るとやっぱり字数がすぐ足りなくなってしまい……。矛盾や偏りを出さないために、ここはあえて書かないほうがよかろうと割り切りました。

いただいた感想に「姫さまは最初枯れてる感じだった」っていうのがあって、うはっと思いましたね。当初の名残www

ラストのセリフとか男の出してきた財宝とかは思いつきで、深く考えてのことではありませんでした。これもいつものパターンです。あとで、「アレ? これ伏線だった? 回収すべき?」みたいになるの。
今回は読み手の方がいろいろ想像してくださる原因になりました。

書いてる時、最初は竜のことばかり考えていたのに、最後はお姫さまと男のことばかり考えていたなあ。

書き終えた後はファンタジー書いた気分じゃなかったですw

そんなわけで書き手的にもあえて余白を残した枠物語でしたが、どちらが主でどちらが従ということもなく、中身との量バランス的にはちょうどよい感じになったのかなと思います。


■その作品の続編または長編化のご予定は?
ないです。


■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
ジェーニャのセリフ。
「この国に、君と僕以外にはもう誰もいないよ」

……この話、最初はちゃんとファンタジーだったんだよねえ……。

ちなみにジェーニャの名前は、フィギュアスケートのプルシェンコ選手の愛称からいただきました。北の国だからって短絡的な理由でした。


■推理期間中、褒められた点は?
ロマンティックーって言われて、わーいと喜びました。
こんなに糖度は低いのに、参加作品見たらあんまりなかったんですよね、こんなに能天気にハーレっぽい話は。

男の印象が強いって言われたのは意図してたので嬉しかったです。
構成を褒められたのは予想外でしたけど、これも嬉しかった。だいたい構成がいつもぐだぐだなんですよわたしの話は。

ジェーニャのセリフに反応いただいた時は、やった! と思いました。

ほかにもいろいろ、たくさんのお言葉をいただいてありがたかったです。

■推理されてみて、いかがでしたか?
開始早々、漢字の開きでつぎつぎに名指しされてました。
時間がなかったため、フェイクを施す余裕もなかったわけですが、やっぱり、少しは閉じておけばよかったよーと思ってた。
冬木さんがおっしゃってたとおり、漢字の開き具合であてられるのってつまんないんですよね。

ですが、途中から風向きが変化してびっくりしました。
お知り合いの方がなぜか迷われてる。
迷っていただけるのは見ていて面白かったのでそれはそれで楽しめましたけど(←おい)、ありのままのわたしーだったはずなのに、あれ?

パソを買い替えて漢字変換ソフトが変わったせいかと思いましたが、迷いのポイントは漢字の開きではない模様だし。

あ、「謎の記号」と言われてたのは、漢字変換ソフトが原因でした。パソコンが壊れたので変えたのです。
「だっしゅ」で入力変換すると「―」になるんですが、これがどうやらウィンドウズ環境だと文字化けするみたいです。
ためしにぐぐる日本語変換を入れてやってみたら、みなさんとおなじだっしゅが出ました。

ただ、そのだっしゅをコピーして元の辞書に登録しようとしてもできず、他の環境では表示できない可能性があるってアラームが出た……なんで?

もとへ。

今回はジャンルも含めてほんとうに何にもしなかったので、いろいろ情報を持ってる方のほうが不利かもしれないと、あらかじめ以前に内輪でやった似た企画に出した作品も表に出して、みなさんに見てもらえるようにしておいたのですが、それも初見さんにはあまり効果がなかった模様でむしろお知り合いが思い出し効果でさらに混乱されていたような……。

しかも、お知り合いが迷っているうちに周囲が巻き込まれて、いつのまにか撹乱のもとみたいになっていた。

で、その迷われた理由がなんと「ゆめのの匂いがしない」。
なんなんだろう、「ゆめのの匂いって」?
具体的な言葉はあまり聞かれず、とにかくそんなふうに言われたので、困惑しました。

しばらく話を書いていなかったから文の書き方が変わっちゃったのかな〜。なんか、皆様の期待する「ゆめの」を裏切ってしまった感がひしひしとして、ちょっと肩身が狭かったりして……。

終いには「B06を書いた人がいない」とまで言われてしまい、アハハーとなりました。
この展開、某企画の時とそっくりだね!!www

でも、あまりにもフェイクをしてなかったのと、ブロック分けが親切だったおかげで、最終的にはおさまるところにおさまったようです。


■正解以外に、あなたの名前があがった作品はありましたか?

B07 魔法使いの弟子と赤の受難
B09 狐の嫁入り

ほとんどの方に当てていただきました。


■あなたの作品の作者だと推理された方はいましたか?

ウルさん。
星野莢さん。

当初はけっこうあげられていたのですが、すぐにそれぞれの場所に落ち着かれて、ほぼ星野さんとの二択状態が最後まで続いた模様です。

星野さんの隠れっぷりはハンパなかった。
星野さんがいらっしゃらなければどれだけ匂いがなくても完全に当てられてただろうと思います。
星野さんのおかげですこしだけ隠れられました。ありがとうございます。


■推理してみて、いかがでしたか?

難しかったです。
初参加なのでまずはお知り合いを当てたいと意気込んでましたが、甘かったです。
他の探偵さんみたいにノウハウがあるわけじゃなく、読んでみての印象推理だったので、見当をつけた作者さんのサイトにお邪魔して勝手に短編集を作り、それをiPod touchのテキストビュアーでひたすら読みつづけました。
おひとりあたりで五作くらいは読まないとわからないので、推理速度がとても遅かったです。

でも、今まで知らなかった方々の作品をたくさん読めて、新しい発見もあり、楽しかったです。
楽しかったんですが、やっぱり難しかった……。

■あなたの推理はどのくらいの正解率でしたか?
推理・答え合わせの記事でも書きましたが、
お知り合い中心に推理して
回答数46  正解数34 正解率0.739130434782617。

ちなみに81全作品での正解率は、0.41975308641975。

正解率が意外に高いですが、一番当てたかった冬木さんを外し、文月さんに完璧にだまくらかされ、於來さんには遠く置いてゆかれた感じで、いまはたいそうへこんでおります。

結果が出た後でショック受けてる時に、『蟲師』の録画予約を忘れたこと、放送時間も過ぎ去ってたことに気がついてダブルショックで寝込みました←半分嘘。


■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?

小説は読み手に渡ったときから読み手のものになるんだなあって、当たり前のことですがしみじみ感じました。

いただいた感想はどれも嬉しかったですが、とてもいろんな読み方をしてもらったので、そのことがとても面白かったです。

思惑どおりの反応でやった! となるのも嬉しいですが、書き手が意識していたよりも深い読み方をしていただいたり、予想外の視点で読んでいただいたり、なかには書き手の想定よりも壮大なお話を作りあげてくださってたり、つぎはどんな感想がくるのか毎日ドキドキわくわくしていました。

読んだ方ひとりひとりにそれぞれの「闇盗人」が生まれてるぞって、ぞくぞくしました。

緻密に書き込むのもいいけど、余白を大きくして読み手に任せると思わぬ科学反応が起きるんだなあ……!
楽しかったです。


■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。

エダの花火
サンシャーラ
緋蓮
ひだね
葬送
キドニーパイをひとくち
火を目指して飛んでいけ
暁の女神と黄金の悪魔
女神は灰の夢を見る
プロメテウスの崖
凱旋の火矢は墜とされたし
千匹皮姫
恋愛未満コンロ。

■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
クルーム・ルージュは屍に帰す
キタキタ
アマヤドリズム
女神は灰の夢を見る
夕星☆えとらんぜ
凱旋の火矢は堕とされたし
千匹皮姫
恋愛未満コンロ。


■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。
サンシャーラ
硬質な文章に暗さと色気の漂う生と死の狭間のファンタジー。酔いました。

火を目指して飛んでいけ
みずみずしい心の葛藤をなにげない動作やシーンでつたえる、言葉と文章のちから。
せつなくて泣きました。

恋愛未満コンロ。
笑いながらも切なくなる可愛い青春恋愛物。
事情がだんだんわかってくる先輩の一人称と軽妙なやりとりと、ハムスターのネーミングに萌えました。

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する