『マルドゥック・ヴェロシティ 1』

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉
冲方 丁
4150308691

[Amazon][bk1]

一週間かけて読了(汗。
マンガと引き替えに弟から借りました。
近未来を舞台にしたSFハードボイルド『マルドゥック・スクランブル』の前日譚。
証人を保護するマルドゥック・スクランブル-09の成立と、ディムズデイル=ボイルドと「知能を持つ万能兵器にして無垢の良心たるネズミ」ウフコックの決別を描く、ダークでハードボイルドなスプラッタアクション……のようです。
例によってあれだけ興奮した「スクランブル」をほとんど覚えていない、プラスまだ話は始まったばかりでしかも登場キャラが多いというわけで、皺の少なくなった脳が混乱することしばしばなのですが、なにしろウフコックが可愛い! 手の中をほんのりとあたためてくれるやわらかな生命の感触っていいですねえ……うっとり。
おかげでボイルドが墜ちてゆく過程が今から目に見えるよう……哀しいです。前作の時も思ったけど、私、妙にボイルドに共感してしまいます。なぜかしら。

なかなか読み進められなかったのはほぼテレビのせいでありますが、文体を意識して変えているようでそれになじむまでにも少し時間がかかりました。たたみかけるようなリズムがあって慣れれば読みやすくなりましたが。かなりえぐい描写が多いので苦手な人は要注意。でもそんなに気持ち悪いとは思わなかったな。文章に湿り気が少ないからか。
だれもかれもが信用できない雰囲気で殺伐としていて、救いのない結末ともわかっているのですが、それでも読ませてしまう筆力がすごいなと思います。最初はよくわからなかったいろんなキャラクター達も馴染んでくると面白い。
ようするに物語世界にはいるのにちょっと時間の必要な話のようです。
続きも読みますね。

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