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『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』

廃品回収に出すいろいろをもって家と収集場所を四往復したら、脚全体が筋肉痛になってしまいました。しゃがむと痛いし、ちょっとでも傾斜がある道がきついです。四階までの階段がうらめしや。
そんな筋肉痛との戦いの日々のあいまにようやく読み終えました。

信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス
宇月原 晴明
4101309310

[Amazon][bk1]

おもしろかったー。
最初はイッてしまった人たちの奇天烈な交歓のはなしなのかと思っておりましたが、第二次世界大戦前のヨーロッパと戦国時代の日本をあれやこれやでむすびつけた、壮大な伝奇小説として読み終えました。
ヘンなはなしーと思いながら読んでいたのにいつの間にかその奇天烈な世界観がリアルに思えてくるのが凄いです。用語がアカデミックなため、全部理解できたとは言いがたいんですけども、へえへえへえと知的な好奇心を刺激する展開を楽しみました。

ちょうど大河原作の『風林火山』とか、『太公望』とかを読んでいたりとか、『そのとき歴史は動いた』の上杉謙信の回を見たりとかしていたのが、この話のための準備だったような気がしてしまうほどでした。個人的に時宜を得た読書であったなと思います。いや、私歴史はあんまり詳しくないんで……『風林火山』のラストのあとどんな展開があるのか本気で知らなかったんですよ。そのつづきをここで知りました。いろいろ重複しているようで、じつは全部で補完しあうような案配で情報がもたらされてきたのにちょっと感動。

しかしこーいう組み合わせで歴史を理解すると、なにかがゆがむような気もするわ(汗。

残念だったのは私はフロイスの日本史を読んでいないってことでした。たぶん読んでいなくても理解はできるように書いてあるんじゃないかと思いますが。それに、キリスト教の知識があるとさらに楽しめたのではないかとも。こちらはなんとなーく囓っているのでなんとなーく雰囲気はわかりましたが。このなんとなーくの輪郭がすべてすきっとわかるともっと興奮の度合いが高くなったんじゃないかなと、それもなんとなーく残念なのでした。ようするにさりげなくいろんな要素が絡み合わせてあるのですよね。背景が深い。ものすごい知識と怜悧な頭脳の持ち主がさらりと書いた話って感じ。その力みのなさもなんとなく憧れです。

ともあれ、超うさんくさいけど、怪しくて妖しい魅力がたっぷりの理知的な伝奇小説でした。
イラストつけるなら耽美なのにしてください(笑。

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