『真紅の封印 闇のレクイエム』

真紅の封印 闇のレクイエム
小沢 淳
4094303928


再読。

異世界ファンタジー。千年王国ラレンティアのシリーズで、先日読んだ『破壊王の剣』の後日譚です。
わたくし、この方の取りあげるモチーフ、扱い方、そして作品全体の雰囲気はとても好きなのですが(だから購入したし、再読もしてる)、突き放すというか放り落とすような、愛想のない文章がどうも苦手です。淡々としているを超えて個条書きを読んでいるような気分になることが……。話自体は好きなので、続きを知りたいのに文章を読みたくないジレンマに駆られる。そしてそのことに罪悪感を抱いてしまうんですよね、なぜか。

Comment

この方の文章――というか、ラレンティア・シリーズを描く時の手つきは、小説というより年代記を書くような手つきなんですよね。あるいは、伝説を語るような。
私はそれもまた好きなんですけど、「さらっと流されてるこの部分を、キャラの心情に深入りしたりして、もっと突っ込んでウェットに描いたバージョンも読んでみたい」と感じることも、ままあります。
罪悪感を抱いてしまうというのは、苦手さの理由が下手であるせいじゃないからでしょうかね(^_^;)
下手じゃないのに嫌うなんてなんとなく申し訳ない、みたいな?(笑)

あ、冬木さんだ~。こんばんは、櫻井です。
なんか分かる気がしますね。私も一時期小沢さんの小説はいくつか読みましたけど、って、私が読んだのはほとんど「Tales from third moon」シリーズばっかりだったんですけど、キャラがクローズアップされてるあのシリーズですら、私にとっては時々「ちょっと描きかたがそっけない」と思えましたから…(;^_^A
それは、たぶん、私が読みたいのが“世界”よりも“キャラ”だから、に他ならないような気がするんですよね。実際、小沢さんは幻想世界の空気を立ちのぼらせるのはとても上手な書き手さんで、そのことはかの井辻朱美さんにも絶賛されてましたっけ…。
ちなみに私はエリーよりもリュー派でした(笑)世慣れしたふうに見えて肝心なとこがボンボンなのが好きなんです。

あとひとつ下の記事にも反応を。
「村田エフェンディ滞土録」、いい話ですよね! 泣きました~。

>冬木さん

ああなるほどー。小沢さんの文章は視点がつねに神の位置にあるんですねー。三人称でもほとんど一人称みたいなものを好む私には距離がありすぎるのかも。でもって罪悪感の理由も納得できました。たしかにこれが理解できない自分がなさけない、という気持ちがあるような。

>櫻井さん

なるほど、なるほど。たしかにご本人も架空世界の年代記を書きたいというようなことをおっしゃっていたような……。そういう気分でよめばまた違った感覚が得られるのかも、しれませんね。
それと、私もあのシリーズではリューのほうが好きです(笑。

>『村田エフェンディ滞土録』

櫻井さんも読んでらしたんですね。私も泣きましたよ~。ほんとにいい話でした~。

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