『水域』

水域
椎名 誠
4061856200

[Amazon][bk1]

読了。
えーとこれは妹のところからせしめてきました。完璧に未読だったと断言できます(苦笑。
たぶん文明崩壊後の地球、で水域を舟に乗ってひとり生き抜こうとする若者がいろんな目に遭うお話。

私は椎名誠のよい読者とはとうてい言えないんですけど、この本は出た時にすぐ読んでいたらすごく好きになったんじゃないかなーと思われました。話自体に大きな仕掛けはないのですが、雰囲気がとてもある。さらりとでも執拗に、この世界はいまの現実とは違うのだと主張し続けているのです。それは造語が多くてしかもその説明がほとんどないことからきているもよう。字面でなんとなく想像ができるのでよむのに支障は感じないんだけど、でも、普通小説を読むのよりはあきらかにハードルが高いよね。小説というのは共感できないと読めないんだと思うんだけど、その障壁の高さがあるひとにはつまらなくてもべつのひとにとっては面白さになる。この話の障壁はあきらかにSFやファンタジーのそれで、さらにそこいらの「ヨーロッパ風」な異世界の話よりも高い、ような気がする。

あと、なぜか読んでいるときにドリトル先生の一冊が思い出されてきまして、ほとんど関係ないのに、読みながらなんとなく二重写しにしてしまいました。
水に沈んでしまった世界を、寄る辺なくさまよう話だからでしょうか……。

ドリトル先生と秘密の湖〈上〉
ヒュー ロフティング Hugh Lofting 井伏 鱒二
4001140306

ドリトル先生と秘密の湖〈下〉
ヒュー ロフティング Hugh Lofting 井伏 鱒二
4001140314

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)