『山へ行く』

山へ行く
萩尾 望都
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読了ー。
『バルバラ異界』完結後に掲載された短篇集「ここではない★どこか」シリーズの1。
シリーズといっても登場人物がおなじで大きなストーリーのなかのエピソードを連ねていく、というような連作ではなくて、おなじ世界に住むいろんなひとびとのささやかな、でも当人にとっては一大事な出来事をすくいあげていくというような感じ。
奇妙だったり不思議だったり日常的だったり抽象的だったりするのですが、おおきなくくりではファンタジーな気がします。こういう作品集をまとめるにはファンタジーって言葉しか思いつかないな。ファンタジーってミステリも恋愛も家族物も何でもありだもんねえ(そのなんでもありを物語世界にいっさい法則無しの何やってもいいなんでもありと誤解されるのはいやなのですが)。
とにかく読み応えありました。嬉しかったです。

ところで、本の中に7月から刊行される「萩尾望都パーフェクトセレクション全九巻」の広告が入っていました。
ラインナップは、トーマの心臓、11人いる!、メッシュ、ポーの一族、スター・レッド、半神を含む自薦短編集、というところです。
……みていると欲しくなるなあ。このタイトルは全部持ってはいるんだけど、臙脂のカバーの萩尾望都作品集も文庫本も新書版も、もうボロボロなのですよねー。「11人いる」なんてカバーがすり切れてあと一歩で分解しそう。つまりそれだけ読み返してるってことなんですけどね。

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