『イムリ 1』

蝉のぬけがらと蝉の死体をながめつつ、蝉のスコールの中を散歩する日々。
家にいても蝉の声がBGM。まるで蝉の世界に漂っているようです。

イムリ 1巻 (BEAM COMIX)
三宅 乱丈
4757736363


これもまた各所の評判を見て購入してきました。
四千年前に母星ルーンを凍結して隣の星マージへと移り住んだ種族カーマ。かれらは特殊な能力を行使して苛酷な身分制を施行していた。ルーンの氷が溶け始め、カーマは母星への帰還を始める。そこにはかつての敵であるイムリが住み続けていた――。

というわけで、呪師系寄宿学校の新入生となった少年デュルクが権力闘争にまきこまれたり身分制度に疑問を持ったり出生の秘密やらがあったりとさまざまな災難に遭いつつ、成長するはなし……になるんではないでしょうか、というのがワタクシの推理。

「壮大なるファンタジー巨編」と帯に銘打ってありましたが、私としてはこれはSFなんじゃないかと思う。

ありあまるエネルギーをもてあましているような画面と、ちょっと不器用なかんじのペンさばきは洗練されているとは言いがたく、はじめはかなりひいたのですが、お話はかなり面白いです。余計な説明を挟むことなくどんどん進んでゆくストーリーにひきこまれる。しかし読者に対する親切度は低いのはたしかなので、わけのわからないままに自分で設定を読み解いていく、という作業が億劫な人には向いていないかも。

キャラクタはけっこう型どおりなんですが、それぞれに役割がはっきりしているので込み入ったストーリーと並べるとちょうどよいのかも。少女のような顔そのものに純粋なデュルク君と、いかにもくせ者なイイオトコ、ラルド覚者とその従者。この関係の雰囲気はすこし佐藤史生のマンガのキャラクターに似ているカモ。
デュルク君のおかあさまピアジュさまはミステリアスな悲劇の人。
しかし私にとってもっともインパクトがあったのはミューバちゃんのお化粧姿でした。ごめん一瞬、化け物かと思ったよ(汗。

二巻も入手済みなのでひきつづき読みたいと思います。

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)