『イスラム世界の人びと 5 都市民』

イスラム世界の人びと (5)
三木 亘 山形 孝夫

4492812652
東洋経済新報社 1984-10

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読了。
シリーズ最終巻です。ようやくようやく読み終えたー。

感想を書こうとしたのですがちょっと挫折。
そのときどきにいろいろと感銘を受けたことがあるのに、いまとなっては思い出せない(汗。
自分の脳内メモリの性能の悪さに泣きが入りそうです。いつものことなんだが。

というわけですこしでも中身がつたわるように、この巻の内容はこんな感じです。


「交わりの場」に生きる――クアラルンプルにみる相互依存と対立のバランス(田村愛理)
近代イスラム都市とイラン人(坂本勉)
トルコ・ゲジェコンドゥに住む人びと(鴨澤巌)
カイロのくすり問屋たち(三木亘)
ワディ・ナトルンの修道院――コプト修道士の生活誌から(山形孝夫)
自由都市メッカの人びと(後藤晃)
スワヒリの町ウジジの人びと――東アフリカのイスラム都市(日野舜也)
モロッコの都市と農村の比較生活誌――人の一生と年のめぐり(中野暁雄)
座談会 イスラム世界の都市民 鴨沢巌 後藤晃 坂本勉 田村愛理 中野暁雄 三木亘 山形孝夫



そのほか参考図書などの紹介、索引も。

イスラムが都市の宗教であることは幾度もくり返されることですが、ムハンマド生存当時のメッカの状況には正直おどろきました。
全然周囲に耕作地がないのに、オアシスもないのに、都市が成立してるんですよ。水は忘れたけど食べ物はエジプトから運んできていたらしいです。

しかも支配者がいない。自分が有力者だと思っている人たちが寄り合いを開いて話し合いをしていた模様。
かんぜんに商人による交易地点で一次生産者はまったくいない。
人口は一万人くらいだったらしいけど、こんなところ世界の他のどこかにもあるだろうか。
これは都市以外の何物でもないよなあ。

あいだに聖職者が挟まるキリスト教よりも完璧な、神との一対一の宗教イスラーム。
僧とか聖職者とか訳されるウラマーはたんなる権威であり、相談役、折衝係なんですよね。
尊重はされるけど権力は持ってないのだ。
だからウラマーに働きかけるだけではひとびとは動かないのだなと、たいへん納得致しました。

個人のつながりで商売をするイスラムの大商人たちのように、共同体を構成するひとびと、ひとりひとりのこころにうったえて、つながりをもつのが一番の得策なのかも……。

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