『銃姫 8 ~No Other Way to Love~』

4840117438銃姫〈8〉No Other Way to Live (MF文庫J)
高殿 円
メディアファクトリー 2006-11

by G-Tools



持ち歩きで空き時間にちまちまと読んでいたのでなんだかわからないうちに読了してました(汗。
銃で魔法を撃つ近代的な異世界を舞台にしたファンタジーシリーズ、第八巻。

前巻でエル姉のとんでもないところを見てしまったセドリックはどうなる、と思いながら読んだのですが、状況があまりに切迫錯綜しているせいかせっかくのエル姉爆弾が素通りって感じでした。

その代わり、流星軍とスラファトの戦闘はまさに佳境です。
過去にいだいた感情をひきずりながら、騙したり騙されたり利用したり利用されたり裏切ったり裏切られてみせたり、少年にはまだ理解に遠い大人の事情なども展開されております。
面白いです。
これってラノベとしては相当ハードなお話、なんだろうなー。

でもなんだろう、これだけ相手を利用しあう、せちがらくも汲々とした話をなぜか風通しがよいように感じてしまうのは。
やはり少年少女向けにはまだ希望があるなあ、と読んでいて思いました。
というか、登場人物の立ち位置がそれほどぶれなくて、たとえばあるスラファト陣営の人がいきなり別陣営に鞍替えしたりはしないだろうと、あるていど安心できるからでしょうか。
登場人物のこころをいちいち疑わなくていい、からかも。

同時に読んでいた空前絶後の裏切り大作のせいですっかり裏切り慣れしてしまった私は、この本を読んでいて「ああ、ホッとできるなあ」と思ったのでした。

ところで、ずいぶん長く離れていたわりに、つづきがまだ出ていないらしいですね。
なんだかわからないけど追いついた喜びにひたりつつ、つづきをお待ちしています。
できれば、アガート・クレイサス様をもう少し登場させてください(笑。

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