『GOSICKs 春来たる死神』

GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神―
桜庭 一樹 武田 日向
4829163100

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読了。

キャラクター中心のミステリ小説『GOSICK』シリーズの、2004年に『月刊ドラゴンマガジン』や『増刊ファンタジアバトルロイヤル』に掲載されたものに書き下ろしのプロローグと序章を加えた、第一短編集。

図書館の書架になかなかつづきをみつけられないので、短編集なら大丈夫かもと借りてみました。
ながらくご無沙汰してたので時代背景とかなんとか(えーと第一次大戦後のヨーロッパでしたっけ)を忘れかけてましたが、これだけキャラが立ってればわけがわからなくなることはありませんね。そういう意味ではビバ、キャラ小説。

そういうわけで純然とキャラ小説で萌え小説ではあるのですが、物語世界の背景や空気感、キャラクターの心情などの描き方がじつにさりげなくてうまいので、読んでいて自然に呼吸のできる小説でした。
作者さん、いまや大人向けミステリでもブレイクしてますもんねー。
そちらからきてこちらを読んだ人はかなりとまどうかもしれませんね。

それはそうと、この短篇集、仕掛けと展開が短いなかできりりとしまってかなりいいなあと思いました。
文字によって情報を得る小説ならではの仕掛けがあったり、なかなか楽しかったです。

そしてどこかシャーロック・ホームズっぽいヴィクトリカの変人ぶりがきわだって魅力的。
わがままだし傲慢だし尊大だし横柄だけど、ひたすらかわいいんですよね(笑。

書き下ろしがプロローグと序章なのにとまどいましたが、プロローグは連作短篇のプロローグで、序章は『GOSICK』全体の序章なんですね。
だから時系列的には序章から読むべきなのかも。
しかしこの短篇自体が本編より前から始まっているのですよね。そして途中に本編が挟まってるのか……? むむ? すみません、忘れました。現物が手元にないので確かめられません。あしからず。

とりあえず、収録作品はこんな感じです。


プロローグ
第一章 春やってくる旅人が学園に死をもたらす
第二章 階段の十三段目では不吉なことが起こる
第三章 廃倉庫にはミリィ・マールの幽霊がいる
第四章 図書館のいちばん上には金色の妖精が棲んでいる
第五章 午前三時に首なし貴婦人がやってくる
序章 死神は金の花をみつける

あとがき



そういえば、ドリルヘアのにーさんはあいかわらずヘンでしたな。
この時代にドリルヘアーはなにで固めているのだろうか。

このシリーズに私が願うのは、灰色狼の謎がきちんと深みある納得できるものであることかな……。

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