『狼と香辛料 II』

狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)
支倉 凍砂
4840234515

[Amazon]

読了。

西洋中世風異世界を舞台にした、商人冒険ファンタジー、異教の狼神・花魁風とのじゃれあいつき。

このシリーズ、続刊が出るのが速いですねえ。本屋に行くたびに新刊が出ているのを見たような気がしてましたが、現実に今店頭に並んでいるのは六巻です。
私が一巻を読んだのは昨年のことなんですが、それから全然続きが出ていないシリーズもあるというのにこのペースは驚異的だとおもう。

というわけでいまさらですが第2巻です。

それなりに経験を積んだ行商人の青年ロレンスとかれをもてあそびつつ道中をともにする変わった美女じつは狼ホロの、もうけたり損したり窮地に陥ったり相手と駆け引きしたりいちゃいちゃしたりの商い珍道中。

今回は商売相手のペテンを見破って大もうけを目論んだところが反対にとんでもない負債を抱えこまされる羽目に陥ったロレンスが、ホロの知恵を借り、自分の頭をフル回転させて起死回生の勝負に打って出る、という話です。

読んでいて思い出すのはシミュレーションゲームの大航海時代。
私は小金を貯め込む以上のことを目論むと、とたんに北海の氷の中で餓死とか東南アジアの島のあいだで渇き死にとか、シベリアの氷の中で餓死とかしてしまう、そういうぜんぜん商売にむいていない人間でしたが、こういう異世界の商人を主人公にしたゲームというのも面白いかもしれないなあと思いました。

その点、大航海時代と違ってこの話はホロを北の故郷に連れていく、という大目的があるので、舞台が西洋風世界に限定されているのがちとつまらんです。
やっぱり中世に商売して一山あてようと思ったら当時の先進地である地中海に打って出るべきだよなあ。そしてできたらさらにアジアをめざす。
異文化と交流してあらたな流行や文化を生み出したりするのも、商人の活動に付随する大きな結果ですしね。
まあ、この世界にイタリアや中東やアフリカや中国があるのかどうかは知りませんし、このシリーズに人が求めているのはべつの要素かなあと思いますが。

それにしてもホロって超めんどくさい女だなあ、と思います。
彼女は狼なんだけど、むしろ男の求めるある種の女を強調した存在であるほうがつよいキャラクターなのかもしれません。
ホロが花魁みたいな言葉を使うのはそのあたりを強調したいからでしょうか。
ロレンスみたいな辛抱強い男って現実にはそうそういないですよねえ、惚れた弱みかも知らんけどじつに懐が深いなあ。
私がロレンスだったらホロみたいな連れは欲しくないけど、私がホロだったらさぞかし楽しかろうなと思ってしまいます(笑。

またつづきをみつけたら借りてきます。

近頃出たらしい最新刊。
狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)
支倉 凍砂
4840241147

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)