『水辺にて on the water/off the water』

水辺にて―on the water/off the water
梨木 香歩
4480814825

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読了。

『村田エフェンディ滞土録』の作家さんのエッセイ集。
以前読んだ『春になったら苺を摘みに』は対人関係に関する記述が主でしたが、今回のは自然に関する感受性が感じられる一冊。

インドア派かと思っていたら意外にも車を駆使して旅に明け暮れ、水辺を愛してカヤックを始める行動派の面にもちょっとおどろき。

でも、その行動の核には自然に関する共感というか一体化してしまうかのような親和性があるのですね。
その自然のうつくしい環境の中で半ば自分を見失い溶けてゆくかのような意識で、かならずその体験をかたるための言葉を探しているという当たり、この方はほんとうに言葉で伝える人なんだなあと感心しました。

それぞれに取りあげられる事物に私の興味が重なる部分が多いのも手伝ってか、別の国に足を踏み入れ欠けた人の体験をそのまま味わわせてもらっているような気持ちになりました。

本人の意識や視点が変わるだけで、昨日までのおなじ大地も別の世界のものとなる、ような気がする、今日この頃。


風の境界1
風の境界2
ウォーターランド タフネスについて1
ウォーターランド タフネスについて2
発信、受信。この藪を抜けて
常若の国1
常若の国2
常若の国3
アザラシの娘1
アザラシの娘2
アザラシの娘3
川の匂い 森の音1
川の匂い 森の音2
川の匂い 森の音3
水辺の境界線
海からやってくるもの
「殺気」について
ゆっくりと
隠国の水1
隠国の水2
一羽で、ただただじっとしていること



文中で取りあげられている文章はどれもこれもその場にぴたりとあっていて、「あ、読みたいな」という気分になりました。
とくに『たのしい川べ』。いまだに読んでいないのが恥ずかしくなってしまった(笑。
あと、『ウォーターランド』という本は、一度借りだしてきて読み切れず途中で投げ出した本でした。
また手を出してみようかなーと思った。

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