『始まりのエデン 新たなる神話へ』

始まりのエデン 新たなる神話へ (講談社X文庫ホワイトハ-ト)
榎田 尤利 北畠 あけ乃
4062559366

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読了。

『神を喰らう狼』からはじまる一連のシリーズの完結編。
『銀の騎士 金の狼』のつづきです。
ファンタジーと銘打ってありましたけど、これはやはりSFなのではないかなーというのが私の最終的な結論でした。

シリーズ名がころころ変わったり、自分の事情で読む間隔がやたらめったらはなれていたりと、環境的に不幸な読み方をしてしまいましたが、このシリーズ、まとめて読めたらよかったのになあと思う。こんな細切れじゃなくて、あるていどまとまった量で出すことができていたら、一冊ごとに出す制約なんかがなかったら、もっと突っ込んだところまで描けたんじゃないかと思ったので。とくに最後のほう、「新たなる神話へ」と銘打たれた部分に駆け足の感が否めません。
もったいないなーというか。ちょっと悔しいというか。
珍しく前巻からあいだをおかずに読めたから余計にそう思うのかもしれないけれど。

それでもラストはシリーズの始まりの叙情性が思い出される、すこし哀しくけれど希望があって、未来への期待ができる終わり方でよかったなーと思いますが。

個人的にはフェンリルへの仕打ちはあんまりだーと思うけどね。

それと、これをもう二十年も前に読んでいたら、ほんとうに希望を持って読み終えられたと思うのですけど、いまとなっては破滅への過程が身近すぎて、多分自分は生きのびられないなーとおもうこともあり、どうしてもゆううつな気分となって残ってしまうということもあります。
破滅後をえがく近未来SFを架空のものとして読めなくなってしまうなんて、不幸だ……。

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