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『空とぶじゅうたん』

空とぶじゅうたん〈1〉
新藤 悦子 こみね ゆら
4835442385

[Amazon]

読了。

大判絵本。
中近東の有名な絨毯にまつわる話をモチーフに、幻想的な短篇としてまとめたもの。
絵はこみねゆらさん。

この本はすごく好きだ、と断言してしまいます。

収録作品は以下の通り。


1 糸は翼になって(ヤージュベディル絨毯) トルコ西部の放牧地にて――ヤージュベディル遊牧民の話
2 消えたシャフメーラン(クルド絨毯) トルコ東部、アララット山麓の村にて――クルド人の話
3 砂漠をおよぐ魚(ムード絨毯) イラン東部、砂漠の村ムードにて――イラン人の話
4 ざくろの恋(トルクメン絨毯) イラン東部、砂漠の廃墟にて――トルクメン人の話
5 イスリムのながい旅(イスファハン絨毯) イラン中央の古都イスファハンにて――イラン人の話

 あとがき



タイトルで予想するような冒険譚ではなく、女性たちが絨毯にこめた思いがうつくしい物語としてつづられてます。

作者さんはトルコなどを幾度も訪問して絨毯を折った経験もある方。始めはおもに体験談などを書いておられたようですが、大昔にトルコを舞台にしたファンタジーを読んだことがあります。そのファンタジーですが、とても肉体感覚に訴えてくる文章が印象的で面白かった記憶があります。

それにくらべると、こちらは絵本でたぶん対象年齢も大きくとってあるのだろうとおもわれ、物理的に濃密な感じはすくないですが、でも裡に秘めた熱い想いによって織りあげられた絨毯にやどる魔法で別の世界へと連れ去られるような、なんとはなしに官能的でせつないお話が多いです。

言い伝えみたいなあっさりとした表現が多いのですが、ディテール細かく描かれたように中東の香が満ち満ちているところがステキなのです。

ところで、私はこの本を日本ヴォーグ社から出ていた一巻本で読みましたが、現在は絶版。
いまは分冊されて別の版元から復刊されてます。

本が古かったからか、こみねゆらさんの絵はすてきなんだけどなんとなく褪せたような色合いばかりなのがちと不満でした。

空とぶじゅうたん〈2〉
新藤 悦子 こみね ゆら
4835442393

[Amazon]

昔読んだファンタジー長編。
時をわたるキャラバン
新藤 悦子
4487794307


Comment

またすてきな本が♪

ゆめのさんの紹介してくれた本はどれも読みたくなる本ばかり♪
これもビビッと惹かれて、クリック。『時をわたるキャラバン』をマーケットプレイスで注文しちゃいました。『空とぶじゅうたん』もほしー!
中近東のファンタジーも大好物なので。
それにしても、読みたい本が多すぎて読むのが追いついてませんっe-330

興味を抱いてもらえて嬉しいです。
じつは私も響子さんとこの中国モノに激しく興味を燃やしているところなのです。森福都、そういえば昔読んでけっこう好きだったなあと。中野美代子さんの本は、先日図書館で予約してきました。届くのが待ち遠しいです。

読みたい本って増殖していきますよね、それこそネズミ算式に……。

森福都さんの『双子幻綺行』をゆめのさんのレビューで見てから読みたかったんです。面白かったv。
中野美代子さんの『契丹伝奇集』は、ゆめのさんも気に入るんじゃないかなー。幻惑の一撃をうけてクラクラきます。
他に中国ものでいいなーと思っているのは、井上祐美子さん。端正で奥行きがあって好きなんですよね。特に『公主帰還』が良かった。
このジャンルも多く出ているから、増殖していく読みたい本の前で悲鳴あげてます。
宮城谷昌光の全集、図書館で借りたいんですけどねぇ。ああ~、溜息。

>『双子幻綺行』
アレ、私感想あげてました?(笑。それじゃそれほど昔ってわけじゃなかったんですね。年とると記憶が風化するのが速いなあ……(苦笑。

井上祐美子さんも昔読んでたんですけど、今はもっと大人向けのを書かれているみたいですね。こちらもぜひ読んでみたいです。

そうそう宮城谷昌光! 一冊、去年から積読してあるんですが、手に入れてしまうとなかなか読み始められません~。全集があるのですねえ……(涎。

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