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『ダイドーと父ちゃん』

ダイドーと父ちゃん
ジョーン・エイキン パット・マリオット こだま ともこ
4572004714

[Amazon]


読了。

図書館の新入荷棚にあったのを「わー、なつかしいー」と借りてきました。
そして変わらない楽しさに大満足。

史実とはちょっとちがう19世紀のイギリスを舞台に、元気な女の子ダイドー・トワイトの活躍をえがく、歴史改変冒険ファンタジーのシリーズです。シリーズとしては第六巻目に当たるみたいですが、これまでのお話が巻頭に付されているので初めて読む人でも大丈夫。

ページを開けば、貧乏だけど前向きで元気なダイドーと彼女を取りまく親切な人たち、悪人たち、さらにはストレートチルドレンたちの走りまわるさまがにぎやかな、スピード感あふれる物語が展開します。

今回は英仏トンネルの開通式にかこつけて国王を偽物と取り換えようとするハノーヴァー大使、それに加担する父ちゃんを軸に、ダイドーと彼女の友人たちが陰謀を阻止するために奮闘するというお話。

第一巻ではまだ八歳くらいだったダイドーももうティーンエイジャーになってるらしく、お話はいつもの愉快痛快大冒険だけでなく、悪人の父ちゃんに対する複雑な乙女心をえがいていて深みを感じました。

ダイドーの父ちゃんはすんばらしい音楽家なんだけど、自分の利害にばかり敏感で、クーデターの計画に参加して平気な顔して人死にを語る、罪の意識のまるでない人なんですよね。
ダイドーはそんな父ちゃんのことをすでに見切っていて、父ちゃんの言うことなんか全然信用しないんですけど、父ちゃんの創り出す音楽には心底憧れていて、自分は父ちゃんが好きなのか父ちゃんの音楽だけが好きなのか、自分でもわからなくなっていることに気づいてすこし切ない気分に陥ったりもしてるのでした。

登場人物たちもお年頃を迎えつつあるので、このあともしかしたらあちこちでロマンスが花咲かせたりするのかも。
今回も二組、カップルが誕生しましたしね。
個人的にはあたらしい登場人物、イスちゃんのちょっとひねくれた頑固さが楽しいです。

ところで、このシリーズ五作目のあとぜんぜん続きが出ませんでした。おかげで既刊はすべて絶版済みです。でもご安心を。この新刊を機会に既刊も新訳であらたに出し直すそうです。そしてこのあとの続編も完結編まで刊行が決まっているそうです。

「ダイドーの冒険」シリーズ既刊

『ウィロビー・チェースのオオカミ』
『バターシー城の悪者たち』
『ナンタケットの夜鳥』
『ぬすまれた湖』
『かっこうの木』

いずれも冨山房からハードカバーで出てました。
図書館では借りられるかもしれません。作者名がジョーン・エイケンになっているのでご注意を

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