『天と地の守り人 第一部』

天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)
上橋 菜穂子
4035403202

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読了。

しっとりとした大気と豊かな大地を舞台に描かれる、アジア風異世界ファンタジー『精霊の守り人』からはじまる「守り人」シリーズの完結編、その第一部。

図書館通い復帰後、即予約したものがようやく借りられました。でもやってきたのは第二部までなんですよね~しくしく。
しかし泣いている間にも貸出期限が迫ってくる。
というわけで、さっさと読み始めました。わけですが。

……わ、忘れてる……。
新ヨゴ皇国のチャグム皇太子が南の大国に連れていかれたことは覚えているけど、その後のことをまったく覚えておりません。自分の感想見ても、ネタバレなしなのでやっぱりわからん。

シリーズの前巻『神の守り人』と『蒼路の旅人』を読んだのは2003年と2005年の時か。
じゃあ覚えているわけがないなと開き直る自分が虚しい。ですが、去年やっていたアニメを見ていたおかげでとりあえず根本の人間関係だけはわかりました。
たぶん、アレを見ていなければシュガなんて絶対に思い出せなかったね!
と威張ってどうする……

でも、さすが児童文学。
行方不明のチャグムを探す女用心棒バルサの姿をよんでいるうちにおぼろげながら今までの筋立てをうっすらと思い出してきました。
ああ、そうだったな、そんなことがあったっけなと。
話はチャグム主人公の『蒼路の旅人』からの流れだけれど、バルサが加わることによって『神の守り人』とも繋がるようになってるんですね。
おかげで、チャグム不在時の北の大陸で起きていた様々な政治的な状況がみえてくるのも興味深かったです。
なんだか冒険ものとか陰謀ものとかのいままでの雰囲気が、一気に戦乱ものに変化していきそうな不穏な気配が漂いだしてます。

チャグムの消息を追うバルサの姿は我が子を求める母親のようで胸が苦しいほど。それと肉体の衰えを自覚しながらもこれまでの生き方を変えられずにずるずると危険を冒していく姿も、たいへんに共感できました。
ものすごく微妙に地味に書かれてますが、タンダとの関係がバルサのこれからの人生を決める重要な要素になるのかなーと推測。
しかしバルサにとっては平穏と安らぎの象徴であるタンダも、じつは転変する歴史の流れに巻き込まれているんですよねえ。
タンダもバルサも最後まで無事でいてほしいなあ……。

ひとが年月の流れをダイレクトに感じるときって、子供の成長を目の当たりにしたときなんだよなあ……しみじみ。

ところで、新ヨゴ皇国ってやっぱ日本がモデルなんですかね。
ものすごく視野が狭くてひとりで相撲とってるのが、読んでいてイライラします。
タルシュ帝国はローマ帝国みたいだと思う。
でも、新ヨゴとの関係では日本とアメリカというイメージがどうしても浮かんできます。

さ、感想書いたから第二部を読もう。

いまの私の興味は、異界〈ナユグ〉とのあいだに起きている変化はなにが原因なのかな、ということです。
そういえばトロガイ師はどこでなにやってるんだろう。

天と地の守り人 第2部 (2) (偕成社ワンダーランド 33)
上橋 菜穂子 二木 真希子
403540330X


シリーズ第一話。
精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)
上橋 菜穂子
4101302723

始めから読み返したいような気もする。

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