『風の王国 臥虎の森』

風の王国―臥虎の森 (コバルト文庫)
毛利 志生子
4086008351

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読了。

政略により唐から吐蕃へ嫁いだ公主の波乱に満ちた人生をえがく、少女向け歴史小説シリーズ。九冊目。

おもしろかったー。いつも楽しませてもらってるシリーズですが、こんなに手放しで楽しめたのは久しぶりです。それはたぶん、ヒロイン翠蘭とその夫リジムが主役じゃなかったからだろう……(苦笑。ちょっとふたりのラブラブはマンネリ気味でしたのでね。

というわけで今回のメインは翠蘭の侍女にして親友の朱瓔と、吐蕃の大臣サンボータさんのエピソード。それに吐蕃と『森の民』の行き違いが絡まり合って、全編スリリングなお話となりました。
けが人がかなり出たので痛い話でもありましたが。

こういうお話の怪我人の怪我はわりとあっさり書き流されるので読み手も意識しないことが多いですが、大怪我したらふつうはこんな無理はしないよなー、と時々思います。医療の発達していない時代なんだから、怪我だけじゃおさまらず命を落とすことにもなりかねないのにー。

なのに翠蘭の体はみんなで必要以上にいたわっているので、これは身分のちがいと存在の重要度の差から来るのだろうか。
おかげで翠蘭は窮屈に思っているようですが、ヒロインなのでそれなりに出番はあります。
リジムも、最後で美味しいところをもらえたのでよかったのではないでしょうか。

犬たちと馬の描写がなにげに楽しい一冊でしたv

つづきはこれです。
風の王国 花陰の鳥 (コバルト文庫 も 2-27)
毛利 志生子
4086008718


書架に戻ってくるのを待ってるからなかなか追いつきませんな。

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