『冬の巨人』

冬の巨人
古橋 秀之
4199051570

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読了。

『ブラックロッド』のひとの異世界ファンタジー。
読みながら、これってSFじゃあないのか? となんども思いましたが、最終的にはこれはファンタジーである、という結論に達しました。
そんなことで悩みながら読んでいる自分がかなりいや~んでしたが……。

えーと、雰囲気としては『移動都市』に似てるかなー。
巨人の上に築かれた都市、という設定でこれは北欧神話をベースにしているのかなと推測したのですが、細部の描写がけっこう技術的でしかもそのうちエネルギーが枯渇するとかいう今日的なテーマが潜り込んでいたりするため、すっかり惑わされました。

読んでいるうちにううん? これってどういうこと? というのがつづいてだんだん自分が見当外れのことを考えていたことに気づいた。

これはファンタジーだな。伝説的なファンタジーだよ。
伝説的な出来事に遠未来的な衣をまとわせて描くとこういうことになるのか。
うーむ、さすが『ブラックロッド』のひとだ。

面白かったです。読後感が伝説を読んだときの幸福に満ちていました。
肌にずしっと来る重みには欠けるけど、自分の周りの世界がわずかに明るさを増したような感じ。
一冊ですっきりとまとまっているのも好感度高いです。

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