『おおきく振りかぶって 10』

おおきく振りかぶって Vol.10 (10) (アフタヌーンKC)
ひぐち アサ
4063145042



続刊を待ちに待ってる高校野球マンガの最新刊。
第十巻は埼玉大会の三回戦、決着です。
意外と短かった崎玉戦ですが、このマンガのいいところは相手チームがただ敵として存在するのではなく、きちんとした背景を持って自立して生きているところだなと思います。
こんだけキャラクター作るの、大変だろうなあ……。

そしてなおかつ、試合としても面白い展開。
モモカンの監督としての優秀さは、野球の知識もさることながら選手ひとりひとりに応じた対応ができるところ、それがその場限りではなく長期的展望を持ってできるところ。

モモカン、若いのにいったいこんな人間観察眼をどこで培ってきたんでしょう。最初からできるとしたら、まさに教育者として生まれてきた人間だ。

視点がどんどん切り替わって誰もが主役になる、まさに群像劇。
今回の焦点は花井くんの田島くんという存在に対する葛藤でしたが、そのほかにも崎玉投手のゆれうごく心理状況なんかかなり読み応えありました。

崎玉の捕手、大地くんのキャラクターが……なんか笑えます。大男、総身に知恵が回りかねっつーか。潜在能力はあるんだけどまだ身体を使いこなせてないんだよねえ。かれが本気になったらすごいことになるのではと思うな。カバーとった表紙の大地くんマンガが楽しかった。

ほんと、いろいろと楽しめるマンガです。すごいな。

あと、阿部両親の登場はおもしろかったです。
阿部くんのあの性格は父譲りみたいですね。顔はあんまり似てなかったけど親子でいい性格しているな~。

ところで、この巻に収録されたのは2006年九月号から十二月号まで。
このあと一冊分くらいストックありそうなんですが、どうしてこんなにのんびり刊行なんでしょう。速く続きを出して欲しいです。

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