文庫版『風光る 1』

風光る 第1巻 (1) (小学館文庫 わA 31)
渡辺 多恵子
4091918115



男と偽って新選組に飛び込んだ女の子の、「幕末青春グラフィティ」。開幕の第一巻。

ずーっと興味があったのですが、ずーっとつづいているのでなかなか手を出せなかったシリーズです。
このたび新しくできた義妹に快く貸していただき、とうとう中身を拝むことができました。
ありがとう、Yちゃん。

一巻を読んでの感想は、たしかに新選組だけどそれ以上に少女むけでかつマンガだな! です。
かわいくてほのぼのしておかしくて、なおかつ哀しい。
ひさしぶりですがたしかに渡辺多恵子のマンガでした。

私の新選組に関する知識はオブラートのようにうすくすぐ溶けてしまうものですが、それにしても新選組の主要な人物に関するイメージというものはなんとなくもってます。その大部分は大河ドラマ(オープニングしか見てなかったけど;)と少年マンガ(『銀魂』だなんてとてもいえない;)で形成されているので、正確であるとはとうてい言えないんですけど、それにしても、こんなに爽やかかつやんちゃで少年っぽい隊士たちって初めて見た気がする。

新鮮でした。(←シャレじゃありません)

そのなかでも一番新鮮だったのは芹沢さんかも(←シャレじゃ……)
こんなにふっくりとしたまるくて可愛い絵で、どうしたら血みどろな時代が描けるんだろう、という疑問の答えが芹沢さんだったような気がする。
ぜんぜんリアルじゃないいかにもマンガなおっさんキャラで、その人物の業までほのめかしてみせる。

作者の意気込みはときどき入るエッセイマンガでもわかりますが、ほんとうに力入ってるなあ……と思いました。

それから少女マンガならでは、視点がヒロインなので生臭いことをそのままむきつけに突きつけられなくてもすむところが安全仕様でたすかりました。

私は痛いのが嫌いなんで幕末の刀での殺しあいが死ぬほどイヤなんです。
戦記物を読むのはそれほど抵抗ないんだけど、日本刀の切れ味が鋭すぎるのが原因かな。あれで腕なんか切り落とされたら、現代の技術でも元に戻らないような気がするのです。
もし助かったとしても、刀傷ってそうとう痛そうだし~。

そんなわけなので、沖田先生は毎回人を斬り殺しまくってますが、それをズームアップでみることはなく、読んでいても気持ち悪くならなかったので安心しました。いつもならリアリティがないと怒るとこなんだけど、今回だけは許す。というか、こんな可愛い絵柄にはそんな殺伐とした描写はむかないし、できないだろうと思います。

そして、この話で作者が書きたいのはスプラッタな光景ではないとも思うしね。

文庫版はフラワーコミックスの二冊分が収録されている模様です。
まだ連載中の話ですが、第一期を全六巻として文庫化されたらしい。ということは十二巻までは一期なのか。
三巻まで借りてあるのでこれから楽しく読みたいと思います。

風光る (2) (小学館文庫 (わA-32))
渡辺 多恵子
4091918123

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