『狼と香辛料 III』

狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
支倉 凍砂
4840235880

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読了。

中世西洋風異世界商人ファンタジーの第三巻。

行商人のロレンスがふだんは美しい娘の姿をしている賢狼ホロとともに、彼女の故郷をめざして旅をするお話。

主人公が行商人なので毎回話は商売がらみ。ときには大もうけをし、ときには大損を余儀なくされ、ときには生命の危機にまで直面します。

同時に話の中心はあきらかに思い合っているのに本心を確かめあっていないふたりの恋の駆け引き道中。それはほとんどがホロがロレンスをからかっては可愛いと面白がるというものだったりするわけですが、ロレンスはこれにかなり鍛えられて男としても商人としても成長していっている模様。

つまりなんだ、年上美人に鍛えられる若者の成長記ってことなんでしょうか。

設定はファンタジーですが話にはほとんど幻想要素がなく、ふつーに商人の冒険記として読めます。

今回は前回大損をしたロレンスが祭りを控えてにぎわう街で手堅い商売をしようとしているところに、ホロに横恋慕するライバル商人が現れて、大きなリスクをともなう賭けに出ざるを得なくなるお話。

どんなことがあっても、ホロは自分を選んでくれると安心していたロレンスに、とんでもない落とし穴が待ってましたよと。

それからのロレンスの焦りと不安につきうごかされながらも理性を保って一発逆転を狙う姿がこの巻の読み所でしょうか。

毎回思うのですが、ロレンスってほんとうにマメというか、できた男の子だなあ。
商人だからひとの顔色を読まねばならないのはあたりまえでしょうが、女の子とここまでいろいろと気を回しながらつきあえるひとって現実にいるのだろうか。
まだ恋人未満で新鮮だから可能なので、そのうち面倒になってしまうのではないかと、勝手に心配してしまいます。

すがすがしいのはホロのあいかわらずの食べっぷり。
狼なのに料理した肉が好きなんですよねえ……。

さて、つづきはどうなるのかな。

狼と香辛料 (4) (電撃文庫 (1390))
支倉 凍砂
4840237239

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