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文庫版『風光る』2~3

風光る (2) (小学館文庫 (わA-32))
渡辺 多恵子
4091918123


男と偽り新選組に入隊した女の子神谷清三郎こと富永セイの、恋と成長を描く幕末青春グラフィティ。
二巻、三巻を一気に読んでしまいました。もう少し時間をかけてゆっくり味わいながらと思っていたのに。

一巻の感想に書いたとおり、これぞ少女マンガなノリとイキの良さ、かわいい絵柄にハートウォーミングな描写と、とても楽しいお話です。
殺伐とした時代が背景にあるにもかかわらずとてもあかるいのは、おそらく多分にコメディーであるため。天然の総司とセイちゃんのつっこみがつづく展開が笑えるし、なにかなつかしい。

『はじめちゃんが一番』の江藤亮とはじめちゃんのやりとりを思い出させるからでしょうか。あのふたりの掛け合い、大好きだったんですよね。

そういえば、土方さんは和田瑞希に似ているような気が。いや、もっと遡って『ファミリー!』のレイフ父かな。

とにかく、いままでとはまったく違うマンガを書いているわけではなく、しっかりと渡辺多恵子のスタイルが貫かれたエンタテイメントで、なおかつ、新選組という素材をおろそかにしていないのがとても好きだと思います。

二巻では芹沢さんのエピソードが、三巻では池田屋事件がストーリーの軸となっていますが、メインはセイちゃんと総司と斎藤さんの三角関係になってきました。

清三郎を男であると信じて悶々としつつ、顔には出さない斎藤さんのいいひとキャラがすごく楽しい!
そして、女と知っているはずなのにそのことを忘れてしまう、それくらいセイを身近な存在と感じているのに、セイの気持ちにはいっこう気づかない総司の野暮天ぶりも楽しい!
そんな総司にふりまわされつつ、斎藤さんの心も知らずに兄上と甘えるセイちゃんの罪作りな乙女っぷりも笑える!

時代の不吉な影は物語を覆っていますが、セイちゃんの猪突猛進パワーがつづくかぎり新選組には笑いが絶えないのではと思われます。

そして近藤さんへの総司の思い入れのつよさに、このひとは近藤さんがいなくなったら生きていけないんじゃないかとおもっていたら、やはりその通りだったことに安堵と物悲しさを覚えました。

結末がわかっている話って、そういうところが辛いよねえ。
なんか読み進めるのがためらわれるなあ。

といいつつ、すでに六巻まで貸してもらってるので一気に行くと思います。たぶん。

風光る 第3巻 (3) (小学館文庫 わA 33)
渡辺 多恵子
4091918131

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