『丘の上のバンビーナ』

丘の上のバンビーナ (WINGS COMICS)
鈴木 有布子
4403618960


小学二年生のひな子と彼女の飼い犬のバンビーナのこころが入れ替わってしまい、ひそかにいろんな騒動が起きる。日常生活に密着したハートフルファンタジーコメディー。

いやあ。この本すごく楽しかった。大好きです。

しっかりもので勉強もできる女の子ひな子は、ほぼお母さんとふたり暮らし。
パパは都心のレストランでシェフをしている関係で、忙しくてなかなか家に戻ってこられないのです。
パパに会えないのは寂しいけど、ひな子には大好きなバンビーナがいる。ひな子とバンビーナは心と心が通じ合ってて、まるで一心同体。
そんなある日、お母さんのくれたいいにおいのする枕で寝た翌日、目覚めたひな子の心はバンビーナのなかにいたのでした!

ここでおろおろしたりしないで、犬と人間の生活を満喫しようというのがこの話の楽しいところ。
入れ替わったふたりはそのまま相手の日常を知って興味を持ち、そのまま何度も入れ替わりをする生活を始めるのです。

まだ子供の小学二年生という年齢がいいんだろうなあ。
ひな子ちゃんの言動はかなり大人びていて、こんな小二はいないだろーと思ったりもするのですが、そんなしっかりしすぎで意地っ張りのひな子ちゃんに、じつに犬らしい性格のバンビーナの影響から、悲しいと泣いて悔しいと泣いてうまくいかないと泣いてっていう子供の行動がぽろりと飛び出てしまうあたりにまったく違和感がありませんし、ドラマとしてもすごく効果的。

六年生の秋津くんのガタイの良さにもちとひきましたが……顔の表情はまだまだこどもっぽくて、笑ったりパンビーナに甘えたり悔しがったりするのがとてもかわいいです。この秋津くんにひなちゃんが親近感を持つのは当然だなと思えます。

個人的にはひなちゃんのパパの登場シーンに驚きました。
……かっこええ~。
その後、つぶやきはすぐにかわいい~v に変わりましたが(笑。
そーか、それでパパはパパと呼ばれ、おかーさんはおかーさんと呼ばれるのね。
なるほどです。

あとがきによるとパパとおかーさんの過去話がでているそうなので俄然興味がわいてきました。

それから書き下ろしの後日譚二編。
すごく短いのにものすごく楽しいです。
どこまでもハッピーでキュートな締めくくりで、ほんわかとした後味が残りました。

パパとおかあさんの前日譚はこれらしい。

旬(いまどき) (Wings Comics)
鈴木 有布子
4403617468

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