スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『天空の瞳 ウォルドの婚礼と時の封印』

天空の瞳―ウォルドの婚礼と時の封印 (コバルト文庫 (た14-37))
橘香 いくの
4086010283

[Amazon]


読了。

異世界ロマンティック小説。シリーズ開幕編。

年頃の娘ルシアは美人なのに男に興味がなく、考えることは医師だった亡き父親の残した書物で勉強すること、身につけた知識で人々の役に立つこと、貧乏暮らしでも弟を立派な医師にすることだ。ある日、ソーンウォルド領主の使いが現れて、ルシアは領主の娘ヘレナの病を治療をすることになった。驚いたことにヘレナはルシアとそっくりの容姿をしていた。病は快方に向かうが、領主ヘンリックは容姿に瑕が残ったヘレナの身代わりにルシアに敵国ノールウォルドの領主に嫁ぐよう命令する。弟を人質に取られたルシアは仕方なく従うが、ノールウォルドへの道中で盗賊に襲われ、囚われの身となってしまう。



身代わり花嫁が自分を捕らえた盗賊にひとめぼれ、盗賊も彼女にひとめぼれという、あらゆる意味でベタな展開の少女向けロマンス小説。
タイトルはファンタジーぽいし、ネーミングが北欧ぽいのですが、ファンタジーとはいえないんじゃないかな。

ベタな展開を理屈で詰めるために少々無理をしているという雰囲気が感じられ、文章が少々そっけないのと、その反動かひとめぼれという突発的な出来事がかなり苦しく感じられるのが難で、なかなか乗り切れませんでした。

しかし、盗賊に攫われたあとはかなり楽しかったです。
ルシアが気になってしかたがない盗賊の親玉オレグは子供だし、男女の仲にまるで無知なルシアも自分が恋におちていることにまるで気づかない。このふたりのとんちんかんなやりとりが笑えます。

舞台をノールウォルドへ移してからは、若き領主ローアルさまの葛藤が読み所。ヘレナとルシアの間に挟まれてなぜか苦悩に陥るのです。

オレグがあまりにおバカなのが悲しいですが、話としてはきれいにまとまってます。
読み始めたときの予想よりは楽しかったです。

これがシリーズものになるのはどうしてなんだろうと思いつつ、つづきはこちらです。

天空の瞳エルスタッドの祝祭と裏切りの密約 (コバルト文庫 た 14-38)
橘香 いくの
4086010690



ここからごく個人的な感慨。
じつはタイトルを見て少々敬遠していたのです。もしも未完成の話になにか支障が出てきたらどうしようかと。しかしそちらの既視感はまったくの杞憂に終わりました。
ヒロインの瞳の色以外には含みはない模様だったので。
けれど、筋立てを見て頭を抱えました。

政略結婚に、盗賊に、身代わり?

ものすごく既視感のあるお話でしたよ。

なるほどやっぱりこういう筋立てって王道なんだなと思いつつ、身に覚えのあるシーンがたくさんあってそれが出てくるたびに雰囲気のあまりの隔たりに笑いが止まらなくなりました。

わはははは。

自分の若気の至りが恥ずかしい。

さすが商業作家はちがうなと思いました。
私が投げ飛ばすように力任せに書いた部分への目配りがきちんと行き届いてました。
理屈も通っているし。
ひとめぼれだけはいただけないけど。

でも、どちらかというと私は自分が書いたもののほうが好き。
自分の好み優先なんだから当然ですね?

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。