『Spirit of Wonder』

スピリット オブ ワンダー (モーニングKCDX (845))
鶴田 謙二
4063198456


叙情SF連作コミック。
借りて読了。

読んでいていいなあと思うところとまたかよと思うところが入り乱れる、複雑な感触の作品群。

舞台はたぶん近未来なんだと思うけど、よくわからない。
基本的に美人の女の子とマッドサイエンティスト(たいていお爺)とその弟子の物語。
お爺のぶっとんだ研究のために起きる騒動、もしくはぶっとんだ研究のために解決する物事を描いています。

登場人物はさほど重複していないのですが、後記のチャイナさんの話などは連作として読める。

SF好きの心をくすぐるさまざまなアイテムが満載。
コメディーでもコメディーでなくても、クスリと笑えるところとじんわりと余韻を楽しむところがあって、リリカルな感じ。

で、読んでいてまたと思うのは、物語の中心にいるのは常に女の子であること。
この設定の場合、弟子の若者または少年を中心にしてもかまわないのではないかと思うのですが、その役割の人物はごくごく地味に配置されていて、たまに女の子のパートナーとして現れても地味さが増えこそすれ減ったりはしない。

さらに、男性向けサービスカットが大変多い。
まあね、男性が作者なのだし青年誌に掲載されていたので仕方ないとは思うんです。
でも必要もないところでこんなにお色気やらセクハラやらをふりまかれるとうっとおしいんですよ。
必要もないのに入ってるからサービスカットなんだけどさ。

というわけで私のこのマンガに対する印象は、

“男の”ドリームSF短編集。

画面は繊細で最初の頃は書きたいものを取捨選択をしない感じでしたが、ゆっくりと空間が整理されていってだいぶ読みやすくなりました。
女の子もどんどん魅力的になっていくし。

収録作品は以下の通り。


広くてすてきな宇宙じゃないか
満月の夜月へ行く
星に願いを
リトルメランコリア
少年科學倶楽部
潮風よ縁があったらまた逢おう
時間の国のマージィ
夏子
少年科學倶楽部火星へ
チャイナさんの憂鬱
チャイナさんの願事
チャイナさんの逆襲




素朴な疑問。
チャイナさんて本当にチャイナさんて名前なのだろうか。
なぜひとりで中華料理屋をしているのだろう。
彼女の背景を想像していたらなんだか妄想が爆発してしまった。

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