『沙中の回廊 上』

沙中の回廊〈上〉 (文春文庫)
宮城谷 昌光
416725915X

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読了。
古代中国を舞台にした歴史小説。

『介子推』を読んだあとで歴史的につづきそうな作品を選んでみました。
時は介子推が行方不明になったあと、晋の文公(重耳)のもと出世していく若い武人・士会の姿を描く物語……だと思う。

なんとなく保留したくなるのは文公の時代の話も終わりかけているところでようやく士会が文公の意識に入ってくるからです。それまでは先氏を介した陪臣でしかないので、しかも長男ではないためさらに扱いが低かったりするので。

たぶん士会が本当に有名になっていくのはこれからなんだと思います。

この巻のエピソードでもっとも印象的なのは、周の襄王のむすめ叔姫と士会のものでしょうか。
叔姫がじつは双子であったという設定が史実なのかどうかは知りませんが、世間的には抹殺されていたもうひとりの姫の存在が裏でフクザツな事情を生んでいくさまが興味深かったわけなのです。が、いちばん気になるのは結局士会と結婚したのがだれなのか、よくわからなかったという点です。

いや、だれだかはわかるのです。わかるんですけどどうしてそうなったのかがわからん。関連のところを探して何度か読み返してみたんですがやっぱりわからん。

私の読解力ではお手上げなのでした。

しようもないなあと思いつつ、下巻も買ってきたのでちゃんと読みます。
話自体は大変面白いし、文章もいつもながら好みです。

沙中の回廊〈下〉 (文春文庫)
宮城谷 昌光
4167259168

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