『追放されしもの クロニクル千古の闇4』

追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)
ミシェル・ペイヴァー 酒井 駒子 さくま ゆみこ
4566024148

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読了。

6000年前の北西ヨーロッパ。
父親と死に別れた少年がさまざまな苦難や陰謀を乗り越えて成長してゆく、冒険ファンタジー、シリーズ四冊目。

うわー、なんちゅー苛酷な。
もとから厳しい自然環境の中で生き抜いていくことの大変さをしみじみと思い知ることの多い話なのに、今回のはまたさらにそのレベルが高く生死に関わるような状況が連続してゆきます。

前作のラストであかされた衝撃の事実は、これほどまでに深刻なものであったのかと、かなりびびりました。
人間が集団をつくって必死で生きのびているような状況で、少しでも危険なもの不安なものは排除するのは合理的なのだろうし当然なのだろうとも思います。
でも排除される方は即座に死者とみなされて現実世界から追いやられてしまうわけで。
しかも死者は狩られるものでもあるらしい。

主人公のトラクはかなりサバイバル技術に長けた少年なのに、彼をここまで追い詰める陰謀がコワイです。

逃げ続けるトラクの孤独と葛藤、他者との距離感がつらく、一生懸命兄貴分を求めるウルフの心情がせつなかった。

救いはトラクの親戚の男の子アザラシ族のベイルがトラクを見捨てなかったことかな。
レン以外にベイルがこんなにトラクのことを考えてくれるとは思わなかったし、レンが悩み続けているところで大活躍してくれて話に動的な部分が生まれておもしろかった。

レンといえば、彼女がトラクに感情移入する理由があきらかになってきて、なるほどーと思いました。
こういう背景があったのですねえ。

一巻からくらべると登場人物も歳をとり、トラクとレンの関係も単純に友達という言葉では語れないものになってきたようです。

このあとはいったいどうなるのかなあ。
〈魂食らい〉たちがいなくなるまでトラクの日々に平穏は来ないような気がするが、そこにいたるまでを書くのでしょうか。

とにかくつづきをお待ちしています。


こちらは第三巻です。

魂食らい
ミシェル・ペイヴァー 酒井 駒子 さくま ゆみこ
456602413X

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