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『故郷に降る雨の声 上 バンダル・アード=ケナード』

故郷に降る雨の声 (上) (C・NOVELS Fantasia―バンダル・アード=ケナード (こ1-5))
駒崎 優
4125010366

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読了。

青少年というにははばかられる薹がたった腕利き傭兵たちの、異世界戦場ものがたり、シリーズ第三弾。

ちなみに第一弾は『運命は剣を差し出す』全三巻。第二弾は『あの花に手が届けば』となっています。

エンレイズとガルヴォ、二大国家による泥沼の戦争がはじまって三十年。
エンレイズ陣営に雇われる傭兵集団バンダル・アード=ケナードは、任務の直前に雇い主が死亡するというアクシデントに見舞われていた。身動きの取れない資金難から逃れるために、隊長のジア・シャリースは名を名乗らぬ人物からの護衛の依頼をひきうけることにする。雇い主の代理人は目的地も状況も説明せずにバンダルを見知らぬ土地へと向かわせるが――。



プロフェッショナルなおっさん傭兵たちの冒険物語。
たいていが依頼のために隊ごととんでもない窮地に陥って、そこから冷静に的確な判断を下しつつ、確かな技量を持ってして脱出してゆく様が、皮肉なユーモアとともに描かれる話です。

というわけで、今回もバンダル・アード=ケナードは孤立無援のまま途方に暮れるような事態に巻き込まれてます。寒くてひもじくて疲れる上に、なんとここはどこ? 状態にまで陥っている。

そもそも、この件は胡散臭いとはじめからわかっているのだから関わり合いにならなければよいのですが、貧乏所帯はお金のために目をつぶらねばならないことが多すぎるみたいです。

やな予感が何度もかさなって「ああ、これはまったく困ったもんだ」と皆が思っているところに、「やっぱりなー」な真相があきらかになる。これはもはやお約束といってもいいのではなかろうか。

主要登場人物が経験を積んだおっさんなため(といってもかなり若めのオッサン)、話にいろいろと陰影や味があって、そのへんが青少年の一直線な話と違う面白さとなってます。
青少年をかつての自分として見守る姿とか、なにげないところに懐の深さを感じて嬉しいのです。

私の希望はシャリースの元で番犬をつとめるマドゥ=アリくんと白狼エルディルちゃんのコンビがもう少し活躍してくれることです。

今回は上下巻のため、こんなところでか! というところで話がぶち切れております。なんと。
下巻は8月発売予定だそうな。

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