『夢幻紳士』

夢幻紳士 幻想篇
高橋 葉介
4152086297


借りて読了。

『ミステリマガジン』に連載された怪奇幻想探偵マンガ「夢幻紳士」シリーズの三冊です。
Amazonに大きな書影はあるのに小さいのがないのでここにも表示されないのが残念。

『夢幻紳士』はあちこちに掲載されてあちこちで出版されて、そのさいにいろいろと編集アレンジが加えられているため収録作品が一定しないという、非常に全貌がつかみにくいシリーズ。
最初からつかもうとしていない私にとっては、弟が集めた本をほけほけと読ませてもらってるだけなので苦労はありませんが。

昭和初期の日本を舞台に黒衣の美少年(美青年)探偵・夢幻魔実也が活躍するシリーズ、というのがおおざっぱなくくり。

今回の魔実也くんは美青年タイプ。
以前のイメージからするとずいぶん爽やか系のご面相になっております。
目元が涼しげだからだろうな、おそらく。
しかし女好きで意地悪なのはいつも通りの模様。さらに非常に怠惰な探偵になっていました。つーか、探偵と名乗ってないよ。

幻想篇、逢魔篇、迷宮篇とつづくシリーズは、それぞれひとつの筋を持った連作短篇となっています。
しかも、このシリーズがすべてあるところで繋がっているという、複雑なつくり。
作者あとがきによると、最初からの構想というわけではなくいつのまにかそうなっていたらしいです。

話は絵のおかげか私が歳を食ったせいか、いくらかエログロ要素が減じたように感じます。
独特な描線によって創り出される暗くて隠微な雰囲気に変化はありませんが、話にいくらか救いが多くなったような気が。

とくに幻想編はまるまるハッピーエンドといってよいでしょう。
ここでの魔実也くんはまるで騎士様です。
なんか性格違うよとおもっていたら種明かしがあって、笑いました。

不条理というか不可思議というか、夢に片足突っ込んだような酩酊感というか、とにかくふつーの現実的なお話が好きなむきにはオススメしませんが、江戸川乱歩などが好きな方には向いているのではと思われます。

魔実也くんの横顔が美しい。

夢幻紳士 逢魔篇
高橋 葉介
4152087161


夢幻紳士 迷宮篇
高橋 葉介
4152088206

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