『風の王国 初冬の宴』

風の王国 初冬の宴 (コバルト文庫 も 2-29)
毛利 志生子
408601064X

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読了。

中国唐王朝の時代。吐蕃の王に嫁いだ公主の波乱に満ちた人生を描く、少女向け歴史ロマン。シリーズ十二冊目。

久しぶりの本編はたぶん新たなエピソードの開幕編。

長い旅のあとでようやく本拠地ツァシューに戻ってきた翠蘭とリジム。年に一度の行事聖寿大祭と翠蘭の友人の婚礼の準備にあけくれるが、そのあわただしい日々の中でも不穏な動きの種はまかれていたのだった――。

という感じでしょうか。

翠蘭の妊娠からリジムの前妻の子ラセルの置かれた状況が複雑になり、乳母の座を一族の娘にと押しかけてくる有力者に、二つに割れている吐谷渾の王族の不審なうごき、唐の公主を目の敵にする大臣の身内、などなどなど。
とにかく仕込みが多くて、まるでミステリの事件直前、といった趣でした。

うう、全部把握しきれない予感。

読んでてとくにあぶないなーと感じたのは大臣ティサンの兄で翠蘭を敵視するツルティムの素直な娘ロナアルワの存在。
この子はたぶん火種になる……と思う。
弱気なのは自分の読みが当たることは稀だからです。
でも、ものすごく微妙な立場の彼女をさらに微妙な立場で微妙な心情を抱えているラセルの側に置くのは、かれらにも対外的にもよろしくないんじゃないかなあと思うのよ。
たしかに性格的な相性はいいようだけれども。

この話を読んでいると人々を導く立場にいることの面倒くささをつくづくと感じます。
だれかがしなければいけない役割なんだけどねー。

今回、タイトルからもわかりますが季節感が甚だしくずれまくった読書となりました。
吐息が白くなるほどの寒さなんて、いまの私からするとウラヤマシイ限りです。

毎日暑すぎる……。

つづきはこちら。

風の王国 金の鈴 (コバルト文庫 も 2-30)
毛利 志生子
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