『故郷に降る雨の声 下 バンダル・アード=ケナード』

故郷に降る雨の声 下―バンダル・アード=ケナード (3) (C・NovelsFantasia こ 1-6)
駒崎 優
4125010463

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読了。

傭兵隊を主役にした異世界戦争冒険小説シリーズ。
『故郷に降る雨の声 上』のつづきでエピソードの完結編。

あいかわらずむさくるしい度75パーセントくらい?
男たちの生と死ギリギリ状況での決断と行動と人情が描かれてて、登場人物はオッサンばかりと作者様が自嘲してますが、私から見るとまだオッサンと呼ぶには若い青年といってもいいくらいの主人公だと思います。歴史小説なんかではシャリースなんてまだまだ若造、若頭レベルですよねえ。

とはいえ、シーンの華やぐ若い女の子だの色香のある人妻だのとのロマンスなんてのは逆立ちしても出てこないであろうな! ということは太鼓判押せます。

この話は、傭兵隊が手元不如意になってしかたないので手近の仕事を引き受けることになるが、あれこれと不都合が連続して窮地に陥り、手探りの強行軍を強いられて、最後にはボロボロになるけれどもなんとか生きて脱出する。というパターンが出来つつあるようです。

だいたい味方の正規軍とか役人とかに足をひっぱる奴がいて、同クラスの傭兵隊が好敵手だったり援軍だったりして、傭兵隊のレベルの高さが印象に残るシリーズです。

あと、ガキ大将気質だという隊長ジア・シャリースと傭兵隊の疑似家族関係とか、かつて奴隷だったマドゥ=アリくんの戦いでは無敵だけど感情的に未発達なところとか、マドゥ=アリの娘・白狼のエルディルちゃんの可愛さとかがこのお話の楽しいところですね。

私は見たこと無いけど、アメリカなんかの戦場ドラマシリーズってこんな雰囲気なんじゃないかなあと想像します。あくまでも想像なので信じないでください。

話としてはどうということもないのだけど、なんとなく好きで読んでしまうシリーズです。
たぶん癖のある傭兵隊の雰囲気と、生死を共にする仲間というのが好きなんですね。おそらく。
敵がもすこし賢ければもっといいのだが。

つづき、お待ちしています。

故郷に降る雨の声 (上) (C・NOVELS Fantasia―バンダル・アード=ケナード (こ1-5))
駒崎 優
4125010366



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