『オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け』

オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け (角川ビーンズ文庫)
栗原 ちひろ
4044514038

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読了。

病弱なのにそれを否定する薬師兼剣士と白髪美貌の詩人と元暗殺者で魔導師の女の子が旅をする、文明が一度滅んだあとの世界(異世界?)を舞台にしたファンタジーシリーズ。第三巻。

ものすごーくご無沙汰していたシリーズ。前巻を読んだのは2006年のことでした。図書館通いに復帰したときにすぐ借りようとしたら、すごく予約が混んでいたのです。といっても蔵書が一冊しかないからしようがないんだけどね。

というわけでようやく借りたのですぐに読み始めました。が、ここまでのいきさつですでにご推察と思いますがブランクが長くて今までの話が思い出せない。

手元に前の巻があるはずもないので読みながら懸命に記憶をたぐり寄せましたよ、ええ。なので最初のほうではかなり頭脳労働した気がします。

ここで自分用に覚え書きしておくと、

この世界では鳥の神を信仰しているらしい。
同時に神と呼ばれる不死者がいるらしい。
建て前重視で魔法を一般学問化し、権力を持って世界を統制しようとするのが光魔法教会。
個人主義で魔法を代価に依頼を受けたりもする魔導師の集まりが闇魔法教会。

主人公カナギ・サンスイは魔物に呪われた瀕死の状態で故郷を救うために不死者と呼ばれる神めいた存在を探している。
おしゃべりな詩人はカナギにソラと名づけられ、自分には心がないといっているが、えらい博識で超絶技巧と魔法の声の持ち主である。
元暗殺者だったミリアンはカナギをつけねらっているうちに偶然覚醒者となり、魔導師になったが、身元が謎。

こんなところでしょうかね。

で、今回はどうみても前巻『オペラ・カンタンテ』のつづきからはじまっていて、かれらはカエキリアという魔導都市から闇魔法教会の総本部にこっそりと赴きます。こっそりとというのは事情がいろいろとあるようですが、前巻のネタバレみたいなので伏せときます。

私のおぼろげな記憶によると、このシリーズ、いままでは話に乗れるまでかなり時間がかかったような気がするのですが、今度はけっこう冒頭から没入できました。キャラクターがこなれてきたからでしょうか。

それとミリアンちゃんがずいぶん魅力的になってきて、詩人さんへのひいきをちょっと忘れそうになった。本人無頓着なだけにかなりどきりとします。あの何でも知ってる詩人さんもびびる、無頓着。

おまけに彼女の身元はただ不明なのかと思っていたら、じつはいろいろと伏線があったようなのです。

あいかわらず魔法とかの幻想的なシーンがすばらしくて、ときどき嬉しくて泣けてきます。どうしたらこんな言葉遣いがでてくるんだろう。

いろいろと話が本格的になってきたようなので、つづきもすみやかに借りてみたいと思います。

オペラ・エリーゾ 暗き楽園の設計者 (ビーンズ文庫)
栗原 ちひろ
4044514046

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